ヘアカタログでは集客できない時代【美容室経営相談室】

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ヘアカタに頼る女性を集客してはいけない

あなたの美容室では、ヘアカタログを作ったり、最近流行りのインスタグラムでサロンモデルの写真をアップして集客を狙っていませんか?またそればかりに夢中になり、続けていればお客様が来ると思っていませんか?専門学生時代の名残なのか、業界の名残なのか、今の時代でもスキルやデザインだけで勝負しようとする美容師さんや、美容室が多いことに驚いてしまいます。カタログやネットに載せた写真で「この髪型にして下さい」と言って、3人以上の人が持ってきたヘアスタイルが、アップする度に出てくるのであれば、少しならあなたの美容室の強みにして集客しても良いかもしれません。そのような美容室はなかなか、ないのではないでしょうか。

自分の顔面レベルがわかっていない女性

さて、ヘアカタログを眺めて、こんな風になりたいと美容室を予約する女性はどんな女性なのでしょうか?辛口で分類をすれば、かわいいと言われることが少ないから、どうしてもかわいいと言われたい「普通以下の女性」もしくは、美容室に行って髪型の変化があれば何かしら声をかけてもらえて嬉しいからそれに全力を注ぐ「普通の女性」であることが多いのです。美しいやかわいいに対して強烈な憧れや願いを込めて、ヘアカタログを握りしめ、あなたの美容室に向かいます。

現実がわかっている女性

女性が直面する「上には上がいる」「あの子にはかなわない」という瞬間があります。顔面レベルが普通より上の女性は、自分がある程度かわいい、美しいのではないかと思っているために、かかんに自分を試します。すると、カタログに載っている女性のほととんどが、自分が越えることのできない壁のその先にいる人であることに気がつきます。カタログの素晴らしいヘアスタイルは、顔面レベルが高い女性によって保たれているのだと。現実に気づいた瞬間に無理をすることをやめます。「自分にあったスタイルにしよう」とヘアカタログに執着しないようになるのです。

普通もしくは普通以下の女性を相手にするリスク

ヘアカタログで集客しようとするということは、そのヘアカタログに良い意味でも、悪い意味でも反応するお客様を集めるということになります。先ほど述べたように、自分の顔面レベルが分かっていない女性か、自分に自信がない女性が集まってくる場合が多くなります。ヘアカタログそのままになりたいと執着するような女性は、いつまで経ってもカタログの女性と自分との間にあるギャップに気がつくことはありません。「カタログ通りにならなかったじゃない」と自分の顔面レベルを棚に上げて、再び他のサロンのカタログを探します。不満そうな顔をされるか、文句を言われたうえにあなたの美容室のファンにはならないのです。

サロンモデルのレベルに合わせてはダメ

要は、他の美容室のサロンモデルが他の美容室のヘアカタログを持って「このカタログ通りにして下さい」と来る可能性は、ほぼ0に近いのです。つまり、カタログ通りになって満足して帰ってくれるサロンモデル以下の女性が、果たしてどの位いるのかを考えなくてはならないということです。美しい女性を見慣れているあなたは、気がつかないかもしれませんが、世の中は美しい女性の方が少ないのです。見た目が普通以下の女性のヘアカタログがあれば共感は得られるかもしれませんが、それを見てこんなヘアスタイルにしてみたいと思う女性はなかなか出てこない矛盾が発生してしまうのです。

情報量には勝てない

10年より昔は、紙のヘアカタログが主流でした。ネットもスマホも普及していなかったので、自分で足を運べる範囲の中の本屋か美容室でしかヘアカタログが見ることができませんでした。誰でもネットにアップできることはできませんでしたし、写真を加工する技術をもっている人もほとんどいませんでした。しかし現在では、世界中の誰のものかも分からないヘアカタログが、ネットやスマホで気軽に見れるようになりました。誰でも簡単にネットにアップができて、写真の加工がすぐにできるようになりました。それにともなって、膨大な量の写真が、女性の記憶に上書きされていくのです。今日いいねをしたヘアスタイルが、美容室に行く日には違ういいねをしたヘアスタイルにしたくなるのです。あなたが一生懸命ヘアカタログ用のスタイルを作っている間にも、ライバルが瞬時に上書きをしていくのです。集めたい人が集められないうえに、時間と労力が報われないことが分かっていただけたでしょうか。

 

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