あなたの美容室はなぜ選ばれるのか?【美容室経営相談室】

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あなたの美容室が、お客様にどのような基準で選ばれているか知っていますか?常連さんがなぜ何回もあなたの美容室に通っているのか考えたことはありますか?それが分かると、あなたの美容室の強みがわかるようになり更に集客ができるようになるでしょう。

接客が良いのか、技術が良いのか、それとも美容師とお客様の相性が良いのか、それはお客様それぞれに美容室を選ぶ価値観や、通い続ける基準があります。もっとあなたの美容室の強みを生かすことができれば、より集客できるようになり、よりリピーターが増えるでしょう。

大手小町という、読売新聞が提供する掲示板のようなサイトからお客様の声を引用しました。こちらのサイトは、ヤフー知恵袋などよりも、多少ユーザーに学歴や収入があると言われています。ですので、「とにかく安いところ」「クーポンがあるところ」などという意見は出てきませんでした。参考URL:『美容室を選ぶ上での価値観』『美容室を選ぶ上での価値観 その2』

1、選ぶ基準は個人によって違う

共感できる意見もあれば、意外な意見も発見しました。もしかしたら、あなたの思っていた予想と反する場合があるかもしれません。もしくは、こだわっていた部分をお客様が全然見てくれていない場合もあります。一方で、あなたがお客様を気遣って思いやりを持って接客をするようにし、それをお客様がすごく気に入ってくれている場合もあるかもしれません。

1−1 大型店か個人店か

わりと多くの方が、大型店・チェーン店・有名店に行ったことがあるようです。そして、嫌な思いをして帰ってきて、それで再び美容室を探す旅に出るという美容室ジプシーになってしまう方が多いようです。相談者もその1人で、かつて大手に通っていたものの、失敗を繰り返し、その後ブログで今のお気に入りの美容室をみつけたようです。

1−2 技術が良いとは

「技術がいいから」や「技術は二の次」や「技術は特に気にしない」と意見は様々です。しかし、ここでいう技術というのはお客様が自分の髪が扱いやすくなったかどうかでしか判断されていません。しかも、その比較の仕方は「前の美容師さんより上手だった」という基準です。◯◯コンテストの◯位入賞の方などで判断はしていません。このことから、美容師とお客様の間で何をもって技術が高いかどうか判断が異なるということがわかります。いかに、カウンセリングでお客様の要望通りにしてあげられるかが、扱いやすい髪にできるかどうかが、お客様のあなたの美容室に通い続ける判断材料になるようです。

1−3 お客様とあなたの相性

「私と同い年の美容師さん」「しゃべりすぎず波長が合う」といった、美容師とのフィーリングや距離感を重視する意見もありました。これは、あなたのキャラクターがお客様にはまるかどうかにかかってきますので、無理にお客様に合わせる必要はありません。しかし、接客モードを創り上げてしまい、その無理がお客様に伝わってしまっている場合があります。トークが苦手でも、お客様の髪の悩みを聞いて、それに答えたり、今行っている施術を丁寧に説明すれば良いのです。「話が合わないのが残念」といった意見もありますから、作り上げたキャラクターのあなたではなく、言葉遣いだけ気をつけて、そのままのあなたを活かしてれば、あなたにはまるお客様はきっと現れるでしょう。

2、無理に選ばれようとしていませんか?

あなたの美容室でも、どの美容室でもお客様に良かれと思ってやっていることが多いと思います。お客様に選んでもらえるようになるために、いろいろなことを考えて実行しているでしょう。しかし、それは知らず知らずのうちにあなたの美容室の首を絞め、しまいにはお客様まで悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。

2−1 値引きをしすぎる

お客様が通いやすいように、また来てもらえるようにと、理由もなく値引きをしていないでしょうか。必要以上の値引きをしてしまうと、安価な薬剤を使用したりして、お客様の髪に負担がきてしまいます。また、売上を合わせるには来店人数を増やさなくてはいけません。すると広告を必要以上に打たなくてはならないので、経営が悪循環に陥ってしまいます。値引きで勝負をするのではなく、美容師として提供できる価値で勝負できるようになるとその悪循環から脱出できるようになります。

2−2 リターンのない投資をしすぎる

美容室の雰囲気をよくしようと、インテリアや設備にお金をかけすぎていないでしょうか。ケア品や、ワゴンなどの器具も必要以上に高いものを購入したりしていないでしょうか。最初からリターンのない部分にお金をかけすぎてしまうと、すぐに資金がショートしてしまいます。インテリアや設備に必要以上にお金をかけなくても、良い雰囲気を出すことは可能です。まずは、利益につながるところ、集客などにお金をかけるようにクセをつけると後が楽になります。儲かってから、少しずつお金をかけたいところにかけていけば良いのです。

2−3 営業時間をひろげ人を増やす

朝早くから行きたい人もいるし、お勤め帰りの人にも対応したいと無理して営業時間を広げていないでしょうか。また、営業時間が長くなるということはそれに伴って人が必要になります。人を雇いすぎていないでしょうか。営業時間を延ばしても、人を増やしても売上が増える保証はありません。人件費やスタッフの負担が増えて、サービスの質が悪くなる…という悪循環に陥ってしまうでしょう。来店が一番多い時間帯から逆算して無理のない営業時間で営業し、適切な人数で営業すれば、あなたやスタッフは無理のないサービスが提供できるようになるでしょう。自然と余裕と笑みが良いサービスへ、お客様へと繋がるようになります。

【まとめ】選ばれる美容室になるために

まずは、あなたの美容室の「無理をしている部分」を減らす必要があります。無理をしていると必ずあなたや、スタッフを通じて、お客様に悪影響を及ぼしてしまいます。時には、コンテストの準備で夜遅くなるよりも、1時間スタッフを早く帰らせてリフレッシュさせても良いかもしれません。コンテストで上位の美容師がそろう空間よりも、居心地の良い空間に来たいと思っているお客様の方が多いようです。また、例え髪質的に難しい髪型でも、現状を伝えたうえで努力している姿勢を見せてみてください。お客様が求めていることを汲み取れるようになれば、そのお客様はまたあなたの美容室に来たいと思うようになるでしょう。

 

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