あなたの美容室に物語はあるか

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美容室はカットやカラー、パーマなどの「技術」という商品を売るところですよね。これからの時代はますます、「何を買うか」よりも「誰から買うか」「どこから買うか」を考える人が増えてくると言われています。もちろん、価格競争は消えてなくなる訳ではありませんが、価格を気にする顧客を相手にしていてはあなたの美容室の先は見えてしまいます。価格以外の部分を重視してくれる顧客を捕まえなくてはなりません。

では、商品(技術)や価格以外で何で勝負するかというと、あなたの開業のストーリーやあなたの想い、あなたの人間性で勝負しなくてはならないのです。適当に美容室を開業して、適当に経営している美容室オーナーなんていません。多くの方が熱い想いを持って経営しているのではないでしょうか。ですが、そこまで至る経過を語る美容室オーナーはほとんどいません。人はストーリーや想いが大好きです。あなたのストーリーや想いに「感動」や「共感」してくれる人があなたの本当のお客様になるでしょう。もっとストーリーや想いをお客様に伝えませんか?

なぜ美容室を開業したのか

まずはここからですよね。開業秘話はとても重要な部分です。あなたの美容室の土台ですね。あなたが美容室を開業しようと思ったのはどんな理由でしょうか。もしくはどのような形で引継いだのでしょうか。もっと多くのお客様に接したかったからでしょうか?もっと自分を成長させたいと思ったからでしょうか?自分の美容室を持って、もっと自由にやりたいと思ったからでしょうか?もしかしたら、もっとお金持ちになりたいと思ったからかもしれません。

気がついたら開業してた。なんてことはないはずです。かつてのことをよく思い出してみて下さい。イヤイヤ独立したのか、熱い情熱をもって独立したのか、必ずあなたの中で動いた何かがあったはずです。昔ばなしが始まるように「むかしむかしあるところに・・・」とまずはあなたの開業ストーリーを語り始めて下さい。仮に当時の勤めていた美容室が嫌だったから開業したなどのネガティブな理由でも構いません。そのような想いを抱えている人は多いからです。ただし、そのようなことを述べても良いのは、その後何年も経営し続けていることが条件になります。スタートがネガティブでも何年も経営していることは、それだけで立派なことだからです。気をつけたいのは開業直後にそのようなことはお客様にあまり伝えない方が得策ですね。

あなたの苦悩と挫折と失敗

そして、あなたが開業してからさまざまなことがあったでしょう。最初は全然お客様が来なかったとか、自分の腕の良さをお客様に押し付けてしまってファンがつかなかったとか、スタッフがいなくなっちゃったとか、景気のあおりを受けて経営難になったとか、ここまで来るのに平坦な道ではなかったのではないでしょうか。多くの成功者は、成功したキラキラしている姿は見せたがりますが、裏で努力している姿とか泥臭い話をしたがりませんよね。

ですが、人は何の苦労もない人には「共感」しません。むしろ、すんなり苦労もせずに輝いて見える人に、人は嫌悪感が出てきてしまったり、妬み嫉みすら出てきてしまうものです。苦悩や挫折や失敗はかっこ悪いことなのでしょうか?いえ、そんなことは決してありません。それがなければ今の素晴らしいあなたは存在しないからです。恥ずかしいとか、同情を買っているようだとか、躊躇する気持ちはよく分かります。でも、いいじゃないですか、今が輝いているのなら。苦悩や挫折や失敗の話は今のあなたの輝きを更に増してくれるに違いありません。

今のあなたと未来のあなた

そして最後に大切なのは、「だから今の美容室と私がある」と結果をお話しすることです。こんな想いで開業して、こんなことがあって、それで来月閉店します。ではダメですよね。例えば、前に勤めていた美容室では、本当に髪の悩みがある方に時間がかけられなかったので、本当に髪に悩んでいる人を助けるために完全予約制のプライベートサロンを開業しました、でも最初はなかなかお客様が来ませんでした、スタッフと衝突もしました、資金が途切れそうになったこともありました、でも今では髪の悩みを抱える方を1000人以上お手伝いすることができました、たくさんのファンの方がいて下さって幸せです、だから、これからも悩める女性をお手伝いしていきたいです、というような感じでしょうか。これは作り物で簡単に説明するための例えです。あなたの物語にはもっと深みや情熱があるのではないでしょうか。お客様はそこに「感動」と「共感」を覚えるのです。

物語は作るものではありません。存在するものです。嘘を言ったり、作り物には「感動」も「共感」も生まれません。物語がまだないなら、物語を語れるように日々を送っていきましょう。これは、お客様に自分の自慢をしたり、愚痴を言って下さいと言っている訳ではありません。あなたの美容室の素晴らしさをどのようにしたらお客様に上手に伝えられえるかを考えたかったのです。あなたの物語に「感動」「共感」し、あなたを支持してファンになってくれるお客様が増えることを願っています。

 


コメント

  1. 吉田 より:

    いつも楽しみにしてます。最近記事があがらないのは何かあったのでしょうか

    1. 小野 望 より:

      吉田様、コメントありがとうございます。
      そのようなお言葉をいただけて大変光栄でございます。
      また少しづつ記事を書いていこうと思っております。
      その際はどうぞよろしくお願いいたします。

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