美容師になりたい理由1位は「憧れ」

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あなたは新卒の採用を考えていますか?昨年26年度3月末時点で美容室の数は約23万件に突入しました。その中で新卒採用を希望している美容室は全体の3〜4割と言われています。

一方で、今年の美容師国家試験の合格者は春秋合わせて、約17,000人(既卒除く)という結果になりました。単純計算で4店舗中1店舗で1人しか採用できないことになります。都心の人気店では倍率がはね上がり、一部を除く地方の美容室では定員割れする問題も起こっています。

1、なぜ美容師不足なのか

美容室がどんどん増加するオーバーストア状態の中で、美容師の採用が追いついていない状況です。採用に苦戦している美容室が多いのはこの美容師になる人が減っているのが原因です。近年の美容師の現状をみてみましょう。

1−1 美容師になりたい学生は多い

女子高生・女子大生441人が回答した「将来なりたい職業」では、美容師が第3位に上がっています。

美容師になりたい

引用:『女子高生・女子大生を対象とした「将来像に関する意識調査」』(2015年8月実施 フリュー株式会社「GIRLS’TREND 研究所」調べ)

そして、美容師になりたい理由の第1位は「憧れているから」でした。

美容師になりたい理由

引用:同上
また、美容師国家試験を受講人数は23,000と、前年度と比較して受講者が約2000人と減少しています。減少こそしているものの、専門学校で人気がある科は医療系、鍼灸系、美容系と必ずトップ3には入るほどです。

1−2 子どもの数が減っている

それではなぜ、学生には人気なのに国家試験の受講者が減っているのでしょうか。もちろん、美容科に入って美容師にならない生徒もいますが、その最大の原因は母数、子どもの数が減っているからなのです。子どもの数が減れば、必然的に美容科に進学する生徒が減り、美容師を目指す学生が減ってしまうのです。

美容師を目指す学生の減少

引用:引用:統計局『年齢3区分別人口の割合の推移』

1−3 3年で5分の1まで減る

また、採用してもすぐに辞めてしまうのも原因です。アシスタントの下積み時代に「薄給」「重労働」「心身のトラブル」によって、理想と現実のギャップであきらめてしまう新人美容師が多いようです。仮に5人採用しても3年後には1人しか残っていない計算になります。

2、採用の苦労から解放されるためには

あなたが独立したり、美容室を拡大や増やそうとしても、新卒・中途に関わらず採用でつまずく可能性が上がってきます。それでは、採用で苦労しないために予めできる対策をご紹介します。

2−1 早期の囲い込み

ここ数年で、美容業界は求職者が選び放題の、売り手市場に移行してきました。求人を人が欲しい時ギリギリに出しても1人も応募してこないこともあります。もしくは、早めに出していても同様です。

そこで、かつては行われていた「インターン制度」を復活させることを推奨します。学生を労働力として活用するのではなく、「どのような美容室かを知ってもらう」ために活用するのです。人気店に負けない技術の高さでも良し、人間関係の良さなどをアピールして、相思相愛を目指しましょう。そしてインターンから採用に持ってくことも可能です。

2−2 労働環境の整備

次に、離職率を下げることも大切です。せっかく採用や教育に投資したにも関わらずそれが無駄になっては意味がありません。人気店では研修や福利厚生が充実しています。それに負けないような制度を作るのは厳しいと思いますので、せめて、新人の悩みを親身になって聞くなどのフォローをすることが不可欠です。

2−3 人が少なくても済むような体制作り

いくら採用をかけても、人が採れない場合が発生します。すると、現状の人数のまま店を回さなくてはいけない可能性が出てきます。しかしそのような状況は避けたいものです。なぜなら先に述べたように労働環境が悪化するからです。よって、客単価を上げるような工夫やパートで対応するなどの体制作りをしていく必要があります。

【まとめ】今後は人材不足の時代

近年は、美容業界に限らず、どの業界も人手不足が嘆かれています。採用がネックになると、経営におおきな打撃を与えます。特に「安価」×「多客数」で経営している美容室では、早くに限界がやってきます。

とは言えども「憧れられている」職業であれば、美容師になりたい学生がいなくなる訳ではありません。採用に対する努力は必要ですが、何よりも人が入る環境を整えておくことが最優先になります。人を雇う前に、今の環境に問題がないか、魅力があるのかを見直してみましょう。

参考資料:『美容所概要』

参考URL:『第1回?第32回理容師美容師国家試験受験者・合格者・合格率』

 

日本美容室出版

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