あなたから何でも買ってくれるファンはいますか?

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あなたのファンは何人いますか?「あなたがそう言うならそうするわ」と言ってくれるお客様は何人いるでしょうか。ファンとはあなたの売上の中枢を支え、あなたから決して離れないような常連の方を指します。語弊を恐れずに言えば、あなたの信者のようなお客様です。そのようなお客様は、あなたから買いたくて仕方がありません。あなたが良いと自信を持って言えるサービスや物を、信者のお客様に躊躇なくガンガン提案できているでしょうか。

1、酒屋よりお米を売る美容室オーナー

レジ横に、ヘアケア品、フェイシャル系の美容品や、メイク品、アクセサリーなどを置いている美容室をよく見掛けます。しかし、先日伺ったクライアントさんの美容室では、なんと!お米が置いてありました。レジ横のお米の諸々をオーナーに伺うと、大切な友人が作ったお米で、すごく美味しいからお客様にオススメしているのだとか。

「皆さん買われていくのですか?」と尋ねると「うん、僕がおすすめするとね!」と、ガハハと笑っていました。近所の酒屋さん顔負けの売りっぷりで、10キロのお米を15袋売ったそうです。美容室でお米を売りましょうということではなく、ファンは美容に関係の無い物まで、美容室で買って下さることの例えです。お客様はなぜ「ファン」になるのでしょうか。

1−1 絶大な信頼

こちらのオーナーは、50代中頃の菩薩のような雰囲気を持つ男性です。もう現場を離れ施術はしていないのですが、帰り際にお客様から質問があると、その質問を徹底的に聞き出し、お客様が納得するまで回答をしていました。お客様も「へー!」「うんうん」「それでそれで」と聞き入っては、質問しまくっていました。知識量もさることながら、お客様の分析力や提案力なら右に出る者はいないという感じでした。

信頼とは、何を聞いても答えてくれる、正直に答えてくれる、自分が欲しているモノを提案してくれる、以前提案されたモノが非常にメリットを感じられたなどの要素が徐々に集まり築かれていきます。「この人から買えば間違いない」と思ってもらえると、もうその人からしか買わなくなります。

1−2 人柄・キャラクター

オーナーのお人柄は、温厚で人気者です。お客様や従業員に慕われ、たまにしか顔を出さないにも関わらず、お客様も従業員もオーナーと話をしたくて仕方がない様子でした。余裕があって、まだ50代なのに70代80代の方と話しているかのような安心感がある方です。こればっかりは、生まれ持った性格や人徳、どのような生き方をしてきたかで形成されるものなので、演じたり、作れる訳ではありません。個性が強かったり、様々な人から好かれる方は、あなたのキャラクターを存分に活かしてファンを作りましょう。

2、LINEはファンに何でも売れる

ところであなたは、LINEというアプリを使っていますか?親しい人や仕事関係者とコミュニケーションを取る方法の1つとして便利で人気のあるサービスです。最近では美容室でも企業向けのLINEであるLINE@を導入しているところも多いですよね。国内のLINEのユーザーは5800万人と言われています。LINEの月間アクティブユーザー数は、世界で約2億人を超えています。(2015年9月現在)サービス開始から約4年でこれだけのユーザーを集めました。参考URL:『2015年7-9月期、業績についてのお知らせ』

多くの人々がLINE無しの生活は考えられなくなっています。LINEのファンが増え続けているのです。LINEのファンはLINEが大好きで、LINEを信頼しきっています。

2−1 LINEはコミュニケーション目的で作られた訳ではない

LINEをチャットや無料電話をするだけのサービスだと思っているユーザーは多いのですが、実はLINEを作った前社長の森川氏は最初からコミュニケーションツールだけの目的で作った訳ではありませんでした。LINEがチャットや無料電話のサービスを開始し、あれよあれよとLINEに関係したゲームアプリを開発したところまでは、よくあるアプリのビジネスモデルだと、特に異論を唱える人もいませんでした。しかし、決済システムやタクシーの配車や食事のデリバリーサービスを始めた頃から「LINEは何をしだしたのか」「LINEは苦しくなってきたのか」と言う人々が出てきました。

そうではないのです、森川氏は「ファン集め」をするためにLINEを作っていたのです。後から始めたサービスが本領発揮で、サービスを作ってからお客様を集めるのではなく、最初からお客様を集めておいて、サービスを提供したのです。プラットフォームと言って、ファンを囲い込む場所を作ったのです。それがうまくいって、現在も増収増益を続けています。(参考:上記URL)森川氏が退任して、代表が代わった今でも勢いが止まりません。

2−2 名だたる企業とのコラボ

最新のサービスでは、「LINEフレンズ」という、LINEのキャラクターをモチーフにしたグッツ販売が好調です。東京の原宿に店舗を構え、仙台に2号店も出店しました。また販売しているグッツの中に、アクセサリーで有名な「スワロフスキー社」や、スケジュール帳の老舗「モレスキン」とのコラボ商品があります。

LINEを知らない方からしたら、クマやウサギのキャラクターが名だたる外資系の企業とコラボしているのは意味が分からないですよね。スワロフスキー社もモレスキンも、ぽっと出の企業に助けを求める程、経営危機に陥っている訳ではありません。現在も業界のトップランナーです。そのような企業が、ブランド名を貸すということは、LINEを名前を貸すに価する企業だと認めたに等しいのです。言ってしまえば、LINEにブランド名を貸してブランド力が落ちると思うより、LINEの顧客から売上が上がる方がメリットになると考えたのでしょう。

【まとめ】LINEに持っていかれるかも

なぜ、LINEを登場させたかと言うと、「ファン集め」を先にすることの重要性を伝えたかったからです。LINEは先にお客様や「ファン」を集めておいたから、後からファンにどんなサービスでも売れるのです。LINEが後から始めたサービスで、デリバリーや求人のサービスは、各業界でユーザーを持っていかれて市場がLINEの入れ食い状態になっているようです。「LINEのサービスなら使ってみよう」とLINEのファンは使ってみます。意外といいじゃんと思われたら、持っていかれる訳です。

もしかしたら、LINEが数年後に美容室を始めるかもしれません。100%ないとは言い切れません。どうしますか?LINEのファンが「LINEの美容室なら行ってみよう」と、行ってみたら良かったから、そこに通い続けようとなるかもしれません。「またまた〜!」と思ったオーナー様、LINEバブルをしたり、ツムツムを集めている場合ではありません。LINEに持っていかれる前に、あなたのファンを最優先で作って、囲っておきましょう。

 

日本美容室出版

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